路上ライブをしていた時、お金の思い出話。「100円の価値」
どうも、龍也です。
僕もよく路上ライブをやっていました。
今もたまーに外で歌ったりしているのですが、何年か前に路上ライブをしていてとても印象に残ったことがあったので今回はそのお話しをしたいと思います。
何年か前に横須賀で路上ライブをしていました。
いつもの場所で、
いつものように、
目の前にザルをおいて、
歌っていました。
固定のお客さんはおらず、
同級生やバイト先の人が遊びにくる程度。
ほとんどの人は素通りで、見向きもしません。
一人で公開練習をしている感覚でやっていました。
そんな中でも、ありがたいことにたまたま通った人がザルにお賽銭を入れてくださることがあります。
「とりあえず1000円以上稼いだら。」
そんな目標でやってる中で、ノルマ背達成できない日は少なかったです。
その日は誰も立ち止まることがなく、ノルマも達成できそうになかったので、
そろそろ引き上げようかと思っていました。
ふと見ると、遠い所に自転車にまたがったままこちらを見ているお兄さんがいました。
あのお兄さん聞いてくれてるのかな?もう少し頑張ろう。
そんな気持ちで4〜5曲。
そろそろ引き上げよう。
そう思い、片付けを始めた時。
お兄さんが話しかけてくれました。
「心に響く、いい歌を聴かせてもらいました。俺、稼ぎなくて少なくて申し訳ないけど・・・」
そういってポケットから出した100円玉を手渡してくれました。
この100円に籠もった心の重さ。
わかりますか?
「俺、稼ぎなくて少なくて申し訳ないけど・・・」
そんな中いただいた100円です。
いただいたお賽銭の中で1番重いと感じました。
1000円札を握らせてくれるおじさんもいたし、お母さんから渡された500円を入れてくれる小さな女の子もいました。
でも、1番思い出されるのはこの100円を入れてくれたお兄さんです。
これが例え50円でも1円でも、同じ重さだったでしょう。
精一杯の気持ちに感動してしまいました。
それ以来あのお兄さんは見ていませんが、今も元気でいてくれることを願っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この話を書いていて、久々に路上ライブがやりたくなりました。
素敵な出会いに遭遇する可能性のある路上ライブ。
皆さんも是非やって見てはいたがでしょうか。
きっといい経験になりますよ。
お勧め記事